関西花の寺めぐり・當麻寺西南院


 関西二府四県にまたがる「花の寺」と称される寺院が
集まって、関西花の寺二十五ヵ所霊場会が結成されて
います。古代、大和と河内を分ける二上山は黄泉の国と
の境の山で、死者はここから冥府へと旅立ったとされて
います。當麻寺はそのゆかりの寺で、西南院は古刹・
當麻寺の塔頭の一つです。飛鳥時代、當麻寺が創建
された際、裏鬼門の守り寺院として創建されたと言われ
ています。西南院の境内に入ると和傘を差し掛けられた
約1000株のボタンの花で埋まっています。また書院の
奥に山裾を利用した池泉廻遊式の見事な庭園があり、
萌えるような若葉色のモミジの下にはシャクナゲも咲いて
います。庭園の小径を登った見晴台からは国宝の三重塔
である西塔と東塔を同時に眺めることが出来ます。
 4月30日に訪れた時にはいずれの寺でも春の花が咲き
誇っていました。
             【2015年5月10日・記】




當麻寺の仁王門


當麻寺の本堂


當麻寺の塔頭・西南院の山門


山門を入ると豪華なボタンが迎えてくれる





新緑が美しい池泉廻遊式庭園



山裾にはシャクナゲが満開



小径脇の水琴窟

見晴台から眺めた西塔と東塔

国宝・三重塔「西塔」


国宝・三重塔「東塔」


なんじゃもんじゃの花


ハンカチの木


珍しい黄色ツツジ